自分を感じられないと、相手とも温かくつながれない
自分を感じないと、相手を感じるられない。
「どう思われるか」から「どうしたいか」で生きる。
自分軸シフト・カウンセラーの伏見です。
他人軸で、いつも相手から「どう思われるか?」を考えたり、「みんなならどうするのか?」を基準に行動を選んでいると、どんどん思考優先になっていきます。
すると、自分が本当は何を感じているのか、何を望んでいるのかが分からなくなります。
そして、自分を感じられなくなると、相手のことも感じにくくなっていきます。
相手の心を感じる代わりに、相手の言動を頭で判断し、
「正しいか、間違っているか」
「得か、損か」
「味方か、敵か」
と考えるようになるからです。
自分を感じられないと、相手を感じることもできない。相手を感じるとは、相手の心を勝手に決めつけることではありません。
相手と接したときに、自分の心や身体にどんな反応が起きているのかを感じることです。
安心するのか。
緊張するのか。
温かい気持ちになるのか。
違和感を感じるのか。
嬉しいのか。
悲しいのか。
自分の内側で起きている反応を感じられるからこそ、相手との関係も深く感じることができます。
例えば、友だちから手伝いを頼まれたとします。
「力になりたい」
「手伝ってあげたい」
という自分の気持ちから行動するのではなく、
「手伝うのが常識だから」
「断ったら嫌われそうだから」
「冷たい人だと思われたくないから」
「以前助けてもらったから、仕方なく」
という思考から手伝ったとします。
すると、心から、
「あなたの力になれてよかった」
「喜んでもらえて嬉しい」
という満足感を感じることはできません。
それどころか、今度は、
「私はしてあげたのだから、あなたも私にしてくれるのが当然でしょ」
「私は助けたのに、どうしてあなたは助けてくれないの?」
と、無意識に見返りを求めるようになります。
「どう思われるか?」という他人軸で生きていると、自分だけでなく、相手のことも縛っていきます。
自分が「したい」「したくない」という気持ちを基準に、自由に選択できることに気づいていないからです。
相手にばかり焦点が当たり、自分が「どう感じているか?」がお留守になっています。
思考では幸せになれない
愛や喜び、楽しさや興奮、充実感や満足感、達成感や幸福感。
こうした生きる喜びは、「したい」「やってみたい」「好き」という自分の気持ちや欲求を満たしたときに感じられるものです。
自分を感じることができなければ、幸せを感じることもできません。
「私は温かいクリームシチューが大好き」
「アクション映画を観るとワクワクする」
「晴れた日の散歩が大好き」
「あなたの寝顔を見ると幸せな気持ちになる」
「絵を描いている時間が何よりも好き」
「神社を巡っていると心が落ち着く」
こうした感情や感覚が、生きる喜びや人生の彩りになります。
しかし、
「した方がいい」
「すべき」
「こうするのが普通」
という思考ばかりで生きていると、幸せを感じる感度はどんどん鈍くなっていきます。
自分が何を好きなのか。
何を楽しいと感じるのか。
誰といると心が温かくなるのか。
そんな大切な感覚が分からなくなり、惰性で日々を過ごすようになります。
斉藤由貴さんの卒業ソングに、
「卒業式で泣かないと、冷たい人と言われそう」
という歌詞があります。
「泣かないと冷たい人と思われる」と考えた瞬間、自分が本当は何を感じているのかは置き去りになります。
本当は悲しいのか。
寂しいのか。
達成感があるのか。
新しい生活への期待を感じているのか。
まだ卒業の実感がないのか。
どんな感じ方であっても、それがその人にとっての真実です。
自分を感じた方が、相手のことも深く分かる
卒業式の最中、ふと友人と目が合ったとします。友人は笑っているけれど、その笑顔の奥に寂しさを感じるかもしれません。
あるいは、悲しみだけではなく、
「達成感」
「満足感」
「感謝」
「不安」
「後悔」
「希望」
「誇らしさ」
など、さまざまな感情が入り混じっていることに気づくかもしれません。
自分の感情を繊細に感じられる人ほど、相手の中にもさまざまな感情が存在していることを感じられます。
相手の顔色をうかがい、心を探ろうとするよりも、自分の内側に起きている感覚を信じた方が、相手との関係を深く感じることができます。
自分軸というと、自己中になることだと誤解されることがあります。
しかし、実際は反対です。自分の気持ちや感情を大切にしている自分軸の人ほど、豊かな感情が育まれていきます。
そして、その豊かな感情を相手に伝えることができます。
「あなたと過ごす時間が本当に幸せ」
「あなたの笑顔を見るとホッとする」
「今日、一日一緒に過ごしてくれてありがとう」
「あなたと話していると、時間を忘れるくらい楽しい」
「あなたと一緒にいると心が温かくなる」
こうした言葉を素直に伝えられるのは、自分の中に生まれた感情を感じられているからです。
自分を感じられるから、相手を感じることができます。自分の心に寄り添えるから、相手の心にも寄り添うことができます。
自分軸で生きることは、自分だけを大切にすることではありません。自分も相手も大切にできる、温かい関係を築くための土台です。
今日、誰かと接したときに、相手の顔色を読む前に、自分に問いかけてみてください。
「私は今、何を感じている?」
「本当は、どうしたい?」
自分を感じることが、相手と温かくつながる第一歩です。
あなたはもっと、自分の気持ちに正直に生きてもいいんです。
「人からどう思われるか?」と、他者や常識を軸にした苦しい生き方をしている優しいあなたが、少しでもラクになっていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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